小浜線から湖西線の旅へ

小浜市を抜けるとおおい町で、右手には青戸入江と呼ばれる波静かな入り江が続き、やがて高浜町へ入る。
ここも美しい浜が続き、シーズンには海水浴客でにぎわうところ。
若狭高浜駅の南西には喧嘩祭りと呼ばれる勇壮な祭りで知られる佐伎治神社があり、7年目ごとに開催が巡ってくる。
機会に恵まれたらぜひ見てみたいものだ。

次第に青葉山が近づき、吉坂峠のトンネルを越えると京都府に入る。
終着の東舞鶴駅はもうそこまで近づいている。
やがて列車は静かに東舞鶴駅に滑り込む。

東舞鶴はかつて軍港が置かれ、戦後大陸からの引揚者が第一歩を印したところ。
舞鶴市の中央にある五老ヶ岳に登れば、複雑に入り組んだ舞鶴湾が眼下に見て取れる。

京都市街の南東部にある山科駅から琵琶湖の西側を北へと走り、滋賀県の北部の西浅井町にある近江塩津駅を結ぶ路線。
沿線には鉄道唱歌でも歌われた琵琶湖疎水や、天台宗の総本山・比叡山延暦寺などがあるほか、琵琶湖や比良山系の山並みが車窓を彩る。